草生やす

育てていたりいなかったりする草のことについて書いたり書かなかったり。

2018開花メモ‐1

最近咲いたチランジアなど、メモっておく。

Tillandsia crocata 'Brandy wine'
あまりに地味なので色調弄った。
花よりも草が焼けた時の紫の方が綺麗かもしれない。
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T. rectangula これも毎年咲く。残念ディアフォランテマ色1f:id:soutyu:20180221222621j:plain

T. neglecta ’Rubra’ Wild clone/ Rio de Janeiro
全く染まらずに咲かせて申し訳ない。
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T. ’Houston’
ピンクに染まる蕾から開花まで鑑賞期間が長い。
強くて増えてよく咲く。ボリュームがあって良い。
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早く暖かくなってほしい。以上。


  1. 黄土色

この豆のレシピがクックパッドにない

新年1発目はマメ。縁起が良い。

熱帯出身の割に11月下旬まで寒さに耐えたシカクマメも12月には萎れてしまった。

soutyu.hatenablog.com 鞘は乾燥していなかったため、とりあえず外して日陰に置いた。
やがて、すっかり乾燥し、振るとカラカラと音がするので割ってみた。

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ツヤのある豆が採れた。しっかりした豆で結構固い。
株についた状態ではなかなか乾燥しなかったので、
種の収穫タイミングがわからなかったが、
結果的には株が枯れてから乾燥させるという方法でよさそうだ。

結構な収量が見込めるので、今年も育てたい。

以上。

※ タイトルの意味するところは、完熟した豆のレシピがないということで、青い鞘の状態についてのレシピはたくさんありまぁす。

育てたらよい。アフィ。

総括2017

総括する。

1月

  • オザキ、鶴仙園の初売り、サンシャインらん展に行った。

2月

3月

  • 仕事が忙しくて特に何もなかった。

4月

5月

  • タイのチャトチャック園芸市場に行った。クソ暑かった思い出。
    soutyu.hatenablog.com

6月

7月

8月

9月

10月

  • ‘Tim Plowman’の花粉を冷凍保存した。
    結実したので播種したら芽が出たもののいつの間にか枯らした。
    soutyu.hatenablog.com

  • Monilaria pisiformisが休眠から目覚めた話。
    soutyu.hatenablog.com

  • Angraecum distichumが開花。
    うちは寒すぎるのか調子が悪い。
    soutyu.hatenablog.com

11月

12月

そのうち、書きたいこと。

  • 分離型キーボード Nyquistを作った話
  • 四角豆の種を収穫した話
  • 今年買った図鑑等まとめ

来年もよろしく。
以上。

絞扼反射

Toveyanumが今年も開花した。
これは2年前の記事。

soutyu.hatenablog.com

バルボフィルムのように唇弁 labellum が揺れたりしないかと気になった。

鉢を揺らしても特に動きがなかったので、
花に指を突っ込み唇弁に触れると、奥に引っ込んでしまった。
ハンマーオーキッドほど大きな動きではないものの、確かに動いた。

f:id:soutyu:20171225221919j:plain 矢印の先が唇弁だ。これは引っ込んだ後の写真。

花に来たハチやハエか何かに花粉をつけるための仕組みということだろう。
唇弁が動く様子をgifにするというナイスな考えを閃いたものの、
開花中の唇弁は面白くて全て触ってしまった。
皆も開花中の株があればやってみると良いと思います。

以上。

アエラントス感

2015年に購入したTillandsia jonesiiが開花した。
Anoplophytum亜属に分類される2000年記載1の比較的新しい種類だ。
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11月についた花芽が12月の下旬に開花した。
タグにはtype collection from Jones 2003 Brazil2とあるので、
記載株のクローンということだろうか。

強光下だと葉が赤く染まる。
トリコームが濃く、金属光沢のようにも見えて恰好が良い。
これは花芽に気付いた11月時点の写真。 f:id:soutyu:20171223204626j:plain

以上。


  1. Strehl, Teresia. “New taxons of Tillandsia subgenus Anoplophytum (Bromeliaceae) from Rio Grande do Sul, Brazil." Iheringia, Série Botânica 54 (2000): 19-44.

  2. 発音的にはホネスさんらしい→http://ichiro-ueno123.sakura.ne.jp/t-unidentified.htmlhttp://www.bromeliad.org.au/pictures/Tillandsia/jonesii.htm

ミスティックうんたら

去年の3月くらいにrfiから本を買うついでに数株購入した。
その時のTillandsiaMystic Markus’ (T. albertiana X T. argentina) が開花した。
以下メモとする。

購入当初。
一緒に購入したT. ’Mystic Haze’(T. albertiana X T. zecheri) は枯れてしまった。
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今年の9月。花芽が見え始めた。
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11月の初めに開花した。花弁はサーモンピンク。
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時間の経過に伴い、花弁は紫が強くなる。
Tillandsia Species Mystic Markusの写真と比べると花弁の開きが小さい。1

f:id:soutyu:20171203232544j:plain 以上。


  1. rfiは株分けではなく、実生繁殖らしいので、個体差が生じると聞く。

BCRをスクレイピングした件

BCRについて

Bromeliad Cultivar Registerというのは、
国際ブロメリア協会 Bromeliad Society Internationalが運営している
ブロメリアの交配種、変異株等の登録サイトだ。

何故だか急にT. stramineaを親に使った交配種が知りたくなったことはない?1
そんなとき、このサイトはとても役に立つ。
Advanced BCR Searchを使えば複数条件で該当する品種を検索できるからだ。

BCR Bromeliad Cultivar Register>

では、日本で作出された登録品種のうち、
種子親として登録されたトップ3が知りたいときはどうだろう。
まぁ、数は多くはないから調べられないことはない。
ただ、交配について何らかの傾向を検討したい時に、
Advanced BCR Searchだけではなかなか難しいのではないだろうか。

スクレイピング

というわけで、こっちでデータベースを作ればいいじゃん、と。
流行りのPythonを使ったスクレイピングの練習としてやってみた2
BCRの登録数をカウントしたら13340品種(2017/11/11現在)もあったため、
とりあえず登録数1131種のTillandsia属を対象にした。

取得したデータは以下の通り。

  • 品種名
  • 登録者
  • 登録年
  • 作出国
  • Seed Parent
  • Pollen Parent
  • 説明文

取得した生データは結構汚い。
何故か作出国に交配親が入っていたり、国の名前が2つ入っていたりする。
結局Excelに出力して、そこらへんの諸々は置換やらなんやらして対応した3
データベースからいくつかグラフを作成してみた4

交配親トップ10(種子親)

イオナンタが圧倒している。 f:id:soutyu:20171126194742p:plain

交配親トップ10(花粉親)

父親不明が結構いる。
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作出国トップ10

USA!USA! f:id:soutyu:20171126195418p:plain

種子親トップ10(Japan)

では、前述の問いに対してのアンサーは以下の通り。
1位がダイエリアーナ、2位がフラゲラータ、
3位がスーパーメキシカーナとチアペンシス(選抜株)だった5

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課題

現状、以上のような感じでデータベースが出来た。
やりたいことはまだある。

  • Tillandsia属以外の約13000種の登録品種を対象にする。
  • グラフを綺麗にする。
  • 交配親に亜属情報を追加して、交配の傾向をみる。
  • 系統樹的なものを描いてみたい。

以上。


  1. 僕は極稀にある。

  2. 当初Seleniumで作っていたのだが、Beautiful Soupを使って書き直した。

  3. pandasでどうにかしたかったが挫折した。データ取得も要改善。

  4. Excelデータをpandasに読み込ませた。

  5. 日本のデータというより会長の趣味が色濃く反映されている。