草生やす

育てていたりいなかったりする草のことについて書いたり書かなかったり。

植物zine

植物に関する自作出版物、今年入手したものを紹介する。

PINEAPPLES Vol.3 Bromeliad Flower

ブロメリア協会イベントにて@shinagawa3710さん(instagram)より購入。
A5、68ページ
ティランジアをメインとしたフォトブックで、3作目にして最もぶ厚い。 Tillandsia aeranthos ‘marginata’やT. grazielaeT. reclinata等、 流通が少ない種の開花が写真に収められており、一見の価値がある。

sp. issue.01 Sierra Mixteca

ブロメリア協会イベントにて@vinyl_plants_houseさん(instagram)より購入。
A5、64ページ
issue.02もあったが、会場では既に売り切れていた。
ネットで購入できるようだ。
https://nawarehouse.base.shop/

2023年にメキシコ中南部シエラミシュテカを訪問した著者らによる現地写真と旅行記
アガベの自生地を引きで撮影した写真は現地環境を知れてありがたい。
アガベの傍にヘクチアが沢山生えているので、
カトレアとかサボテンの自生地写真でティランジア探しを楽しめる人はめっちゃおすすめ。
眺めていると自分も自生地行って写真集作ってみたくなる。

Schulumbergera Elegantissima

@ks_schlさん(x)が作成されたシャコバサボテンの写真集。
A4、12ページ
シャコバサボテンの園芸本はいくつかあるが、掲載されている品種は古いものが多い。
この写真集では、流通が少ない難物原種や近年作出された品種の開花が掲載されている。
著者に話を伺ったところ、撮影にはスマホを用いたそうで、全く気づかず驚いた。
個人的には拙書(リプサリスフォトブック)を見てこの写真集を作ろうと思ったという話を聞いて
とても嬉しかった。続編を楽しみにしている。

終わりに

おすすめの植物zineがあれば教えてほしい。
作ることはそれほど難しい話ではないので、
撮り溜めた写真や記事があれば一度作った方が良い。

それと、来年はリプサリスフォトブックを改訂してKindleに置きたい。

以上。

ブロメリアの絵葉書と小冊子を作った

ここんとこ森林サボテンの古い銅版画、石版画を集めるついでにブロメリアの絵も集めていた。

ただ集めておしまい、というのもなんだか勿体無いので、スキャンして絵葉書にしたり小冊子を作ってみた。
今回使ったのはカーティスボタニカルマガジンに掲載されたものだ。

ブロメリア協会のイベントで頒布していたが、余っているのでラクマにおいた。
 https://item.fril.jp/7bb837d86769252b060fb41b48553c6c

年賀状にどうですかって間に合わないかハハ。


f:id:soutyu:20231228093901j:image

左上から横にTillandsia bulbosa、Billbergia nutans、Tillandsia aeranthos、Hohenbergia stellata、Tillandsia ionantha、Tillandsia usneoides

あと、カーティスボタニカルマガジンに掲載されたブロメリアのうち、掲載年の早いものから36枚の図を抜粋し、そのテキスト、主に由来に関する部分を抄訳してまとめた小冊子も作った。


f:id:soutyu:20231228095654j:image

A5、32ページ、カラー 36枚掲載。

こちらもラクマに置いてある。コメントかDMしてもらえたらヤフオクにも出せるので何卒。

以上。

 

タイトルをAIが考えてくれる機能があるのだけれども、
ソーシャルメディア向けタイトルは虚無インターネット感があります。

 

dp1 Quattro

dp1 Quattroを持ってお散歩した時の写真を貼る。

橋脚

高架

人に貸したので暫く触ってない。
Quattroの0、1、3とdp2xのうち、結局3ばかり触ってる。

soutyu.hatenablog.com

soutyu.hatenablog.com 主にdp3 Quattroで撮った写真で作ったフォトブックは先日完売しました。
大した部数は刷っていないので、持っている人は幸運です。
増版はしない予定で、次は電子版としたい。
その後咲いた株やリプサリス属以外の分類、昔の植物画など盛り込みたい。

以上。

リプサリスの果実

いくつかの株に果実がついていた。
じゃあ、リプサリス(とレピスミウム)の話をします。

Rhipsalis baccifera subsp. baccifera

これはRhipsalis亜属のbacciferaの果実。
白〜淡緑色の地味で小さな花の後、白色の果実をつける。
黄緑色の果実は未完熟である。

Rhipsalis casuthaもしくはcassythaは、この種のシノニムであり現在は有効な学名ではない。
カスッサという名称で流通している株は、
clavataやcampos-portana、capiliformisだったりするので、完全に混乱している。

Rhipsalis baccifera subsp. mauritiana

新芽が赤く、果実が大きいbacciferaの亜種mauritiana(多分) 。
果実はbacciferaに比べて二回りくらいデカい。

Rhipsalis micrantha forma kirbergii

前回記事で取り上げたmicrantha forma kirbergiiの果実。
形状は雌蕊方向に長球である。

Lepismium lumbricoides forma lumbricoides

よく開花するお気に入りの株、ただし花はすえた匂いがする。
果実は赤黒紫色である。

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soutyu.hatenablog.com リプサリスフォトブック、興味があったら買ってね。

以上。

ピンクサリーとかいうリプサリス

気が付けばしばらく更新していなかった。
じゃあ、リプサリスの話します。

ピンクサリーと呼ばれるリプサリスが流通している。
新芽が白~ピンクに染まるやつだ。
鮮やかな新芽、間延びしない短い節等、キャッチーな株と思う。
この魅力的な特徴である斑と矮性は多分、薬品処理1によるものであり、
薬が抜けた頃には普通の間延びして下垂するリプサリスだ。

薬がキマっていた頃のピンクサリーの写真が見つからなかったので、
楽天市場の商品画像を参照しようとしたが、これすでに薬抜けてるやつ。
気になる人は検索してくだち。

少なくとも自分が入手したピンクサリーなる株は、
1年後には完全にRhipsalis micrantha forma micrantha2であった。
R. micranthaは木の葉状リプサリス群であるPhyllarthorhipsalis亜属に分類され、
更に3つの品種に区分される。 ちなみに種小名は小さい花という意味だ。

R. micrantha forma micrantha

茎節は幅が狭く、扁平(偶に3〜4稜)である。

f. micrantha

R. micrantha forma kirbergii

茎節の稜が特徴的な種である。R. pentapteraほどの深い稜ではない。

f. kirbergii

R. micrantha forma rauhiorum

R. micrantha f. micranthaよりも厚く幅がある。

f. rauhiorum

もうピンクサリーにはならないであろう株が
ピンクサリーとして売られているのを見たので、以上レポっす。

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リプサリスフォトブックは残り数部です。
興味のある方、是非どうぞ。

soutyu.hatenablog.com


  1. 想像だが令和のなんとかに使っているような薬品を使うのかな。薬斑株を売る善悪は置いておいて、リプサリスの中でもmicranthaを使っている妙を感じる。成長速度がゆっくりで比較的サイズが大きくなるparadoxaやcrispataあたりは向いていないだろうなとは思う。成長速度が速く小型の茎節を持つものとしてcereuscluraとかmesembryanthemoidesあたりも向いているんじゃないか(超早口)。
  2. 3種の分布や形態についてはBarthlottさんの論文が詳しいhttps://www.researchgate.net/publication/262002210_Der_Rhipsalis_micrantha_HBKDC-Komplex_in_Ecuador_und_Peru

dp3 Quattro

今年の1月に中古でdp3 Quattroを買った。
dp2xがとても良かったので。

soutyu.hatenablog.com

買った理由としては以下の通り。

  • 接写したい
    dp2xの写りで草の写真を撮ってみたくなった。
    マクロ撮影ができるfoveonセンサー機ということで、
    ミラーレス機のsd Quattroも考えたがレンズが増えるのが嫌でやめた1

  • 生産終了になった
    去年から今年にかけてdp0,2,3が生産終了となり、
    なんとなく買うなら今かと思った。
    dp1 Quattroはまだ売ってるそうで。

  • 中古が出回っている
    後継機?のfp2が販売されて手放す人が増えた?
    そもそも2015年発売の機種ですしね。

コンバージョンレンズやレンズカバー等、
色々込みで中古でお安く出品されていたものを購入した。
fp買ったからと出品者は4機同時に出品しており、
オマケに三脚までくれた。ありがとう。

三脚立てて黒背景で撮り始めてみると、ピントが中々合わない。
そこで背面の液晶画面をレンズで拡大してEVFのようにする、
LCDビューファインダーを追加購入して使っていい感じ。

Paederia scandens

エスカレーター

足漕ぎボート

西口公園

リプサリスの花

こうなると0も欲しくない?


  1. 8月にdp1 Quattroを買ってしまったので、カメラが増えた。
  2. fpはベイヤーセンサーなので後継機ではないか。

秋のらん展&ボタニカルフェア2022

サンシャインで開催している蘭展に行った。
蘭展の写真なし。

  • 長い事見かけなかった海外業者が参加していた。
  • サトイモ科大人気。素人目線では増えやすそうに思えるんだが1株数万円が飛ぶように売れていた。
  • ティランジアを含めたブロメリアは持ってきていなかったようだ。
  • 展示は会場奥の1区画のみで寂しかった。
  • ランに関するアンケートに答えたらファレノプシスを一鉢貰った。

台湾スイーツの芋圓を食べた、タロイモ?の団子美味しい。

以上。