草生やす

育てていたりいなかったりする草のことについて書いたり書かなかったり。

カリギノーサっていうのはラテン語で霧っぽい

caliginosaの話をしますが、
バライロツリミミズ属のAporrectodea caliginosaではなくてチランジアの話。
全国のミミズマニアの皆さま、残念でした。

 

はい、というわけでTillandsia caliginosaが開花しました。
今年2つ付いた花芽のうち1つがダメになってしまったため、
諦めていたところ、花芽の先が開いていて開花に気付きました。

http://www.flickr.com/photos/127169080@N04/26139079982

photo by soutyu

花弁は茶色ベースに黄色がマーブルな感じで、凄く地味です。
匂いがすると聞いていたが、どうも匂いがしない。
開花直後だけかもしれません。

 

Diaphoranthemaが6グループに分類されることは皆さん周知の事実ですが
caliginosaはcaliginosaグループに含まれるようです。
なんでこんなことを書いたかというと
retortaとcaliginosa似てるし絶対同じグループでしょと思っていたのですが
調べたらretortaはmyosuraグループみたいですね。
ちなみにtenebraはcaliginosaグループですね。釈然としませんね。

以上。

追記

香りしました。ウスネと同じような香りです。

ヘクチア実生その後

ジュリアス・ゴットフリード・コンラッド・ヘクトさんに
ちなんだ名前の植物ことヘクチア、2013年に種を蒔いた。

 

soutyu.hatenablog.com

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サンレインソイルで購入した3タイプ
Hechtia argentea, H. sp Nizanda,Oaxaca※, H. scariosaのうち、
アルゲンテアは早々に死に絶え、あとの2タイプも段々と脱落していった。

枯れた原因としては、上から水をかけ葉の間に水が溜まって
芯が腐るっていうヤツを何度も繰り替えしてしまった。
同じ間違いを繰り返したという非は当然当方にもあるのだが、
先方も水がちょっと溜まるくらいは我慢してほしい、とは思う。

そして2016年、現在はオハクサが1株、スカリオーサが2株生きている。
何故いまヘクチアの話をし始めたかというと、
久しぶりに眺めたら意外と良くなってきたのだ。

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スカリオーサは葉のトリコーム(葉っぱ表面の白いあれ)と鋸歯(トゲトゲ感 )が
確認できるようになり、ヘクチアらしさを感じるようになった。
一方、オハクサの方はまだ表情が見えない。

ある程度のサイズに成長すると、葉が大きく開くため水をかけても溜まりにくくなる。
つまり、発芽後の葉が上に向いたフォームの期間は底面給水にした方がいいのだ。
今考えた。

今年はガンガン日に当てて水くれてやる所存。

以上。

学名ってどこまでがイタリックだったか忘れた。

雑感2(東ド世ラ展)

初日参加はいつぶりだろうか。東京ドームのらん展に行った。

前回は最終日だったのだ※。

 

soutyu.hatenablog.com

 

前を行く高齢者がドームの階段に難儀している間に撮った会場写真。

中途半端な段差が歩きにくいことこの上ない。

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今年の目当てはコリバスというオセアニアあたりの地生ランである。

去年は米粒みたいな球根1つ2000yenに躊躇して買わなかったため、

1年間ずっとコリバスのことを考えていた。

http://www.botany.wisc.edu/courses/botany_400/PlantsofDay/Corybas/CorybasmontageReduced.jpg

■コリバスのことを考え続けてコリバスになってしまった稀なケース※※

 

見始めて2件目のブース、黄龍山蘭花店でコリバスを見つけた。

やはり1年間考え続けたことで無意識のうちにコリバス臭を嗅ぎ付けていたということだろう。

2粒1000円、やすぅい。

今回売っていたのはCorybas calopeplosC. geminigibbusであった。

見本の写真をみて後者を購入※※※。

 

この店で葉っぱの丸いフペルジア Huperzia nummularifolium

バルボの中でもやたら小さいBulbophyllum moniliformeも購入。

 

あとはB.tricorne

近年はチランジアを置く店も増えており、T. ionantha rubraDruid, あとHoustonも買った。

 

入場料2200yen分は楽しんだので来年も行きましょうね。以上。

 

※去年購入したMediocalcar unifoliumは夏に枯れました。

※※University of Wisconsin-Madisonの植物学コースのハロウィンの仮装のようだ。

※※※コリバスは難物らしいので以降ブログで取り上げなくなったときはつまりそういうことです。

 

目覚め

今年もOxalis giganteaが目覚めた。
去年、図らずも挿し木をして3株になった件についてはこちらを参照のこと。

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2013年に蒔いたので現在3年ちょい育てていることになる。
生育期間中は水をやり、夏前に葉を落としたら棚の奥に移動させる。
そうすれば11月頃には芽を出してくる。
冬も外に出しっぱなし、結構な強健種だ。

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幹が太くなることで樹皮に模様ができる。

頂芽優勢が強いようで、幹がひたすら上に伸びてゆく。
年が明けたら樹形を考えて新芽を切ってみましょう。

以上。

3度目7ヶ月ぶり

さて、また台北に行ったのだが例によって草を買ったのでここに記す。

過去の台湾記事も見てねとリンクを貼ろうと思ったがスマホのアプリで書いていると
どこから持ってくればいいのか分からんので困ってます。
 
週末を挟む旅程ということで建国花市(建國花市)に行った。
前にも書いたが、建国花市は色々な花屋が土日のみ
高架下の駐車場に集まって開かれる花市である。

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とにかく人が多い、活気が凄い。
ただ、市街を歩いても綺麗な花壇をほとんど見かけず
そこまで園芸が盛んであるようには見えないのが不思議だ。
自分が歩いた範囲では一軒家は見なかったから、
庭を持っている人は綺麗にしているのかもしれない。
 
話が逸れた。
 
2年前にチランジアを買ったお店を訪問したかったが、出店してなかった。
当時毎週通って色々買っていたのでおっちゃんと話したかった、残念であった。
その店とは別のブロメリア屋さんが出ていた。自由之森。
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ここでネオレゲリアとウスネオイデス、キンバリーを買うた。
ネオレゲリアは1芽単位で切ってくれるのです。
 
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あとリコポディウムに特化したお店で福氏石松(Lycopodium fordii)を、
ラン屋さんで名無しのブロメリアを買った。
買ったリコポディウムは日本にもいるやつらしい。はい。
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そんな感じです。今度はタイとか行きたいわn。
以上。

黒プセウド

未だにダイソーにチランジアが置いてあると

ついつい見てしまうのだが、先日やけに黒いシュードベイレイを見つけた。
 
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Tillandsia pseudobaileyi
右は普通の。左は黒いの。
見ればわかるか。
 
ダイソー産チラも個体差があるようで楽しい。
例えば
 
黒いチランジアでググると浅草橋のチランジア屋さんのブログに
選別した黒いファシクラータが載ってたりする。
他にもストリクタやテヌイフォリアには黒っぽい品種があるようだ。
さて、このシュードベイレイはどうだろう。
 
ストレス反応を紫オブツーサだ!!的な勘違いかもしれん。
速攻で緑になったら笑うし、恥ずかしさのあまりブログ消すかもしれん。
てか針金で巻いただけの株の写真もめっちゃ恥ずかしくなってきた。
 
以上。
 
【追記 20180518】
この株はやがて緑に戻った後、そのまま成長している。
これ以降、カプトの黒い奴も見かけたけど、緑に戻った。
そういうものなのだ、仕組みは知らんけど。
 
 
 

Greenhood

去年の事、プテロスティリスを貰った。
Pterostytlis toveyanumという名でもらったが、
インターネッツによれば多分、x Taurodium x toveyanumであろう。
塊根は直径5 mm程度の球形、葉はロゼットである。

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葉に柄はなく雑草然とした佇まいであり、
開花時にはランらしからぬどこかサトイモ科的な山野草感がすごい。
英名はgreenhood、戦隊モノの敵幹部のヘルメットにも見える。
 

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去年の冬に鉢をひっくり返した後、調子を崩していつの間にか消えた。
今年に入り、諦め半分で鉢の中身を見ると3つの塊根が出てきた。
安堵しつつも塊根の上下が分からないので取りあえず適当に埋めたのだが、
この秋に発芽を確認したというわけだ。
 
今年は気を付けよう。