草生やす

育てていたりいなかったりする草のことについて書いたり書かなかったり。

2021年上半期メモ_3_

Rhipsalis mesembryanthemoides  

Frankさんの本には、初心者向けのナイスなリプサリスと書かれているド普及種。
蒸れると一気に枯れこむので自分は少し苦手。
コルク付けで乾かし気味にすると、現地株みたいなワイルドさが出る。

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フォトボックスを使うと写真が上手くなった気になれるのでお勧め

結実したけど、写真撮ってなかった。 果実は白。

以上。  

 

 

 

2021年上半期メモ_2_コンニャクの件

今年の5月、某研究会の先輩より引き揚げ土産として、
蒟蒻芋が送られてきた。  

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1つ怒張していた

多肉やチラ、毒草に造詣が深く在学中色々とお世話になったが、
異国の地でコンニャクに傾倒することになった経緯は、
機会があれば聞いてみたい。

自分は、流行りの熱帯雨林植物にはあまり興味がないのだが、
折角の頂き物であるし、このまま放置する訳にもいかないため、
庭のジメジメしたゾーンに植えた。

Amorphophallus henryi

植え付け後は完全放置で梅雨の時期、突然これが現れた。

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開花と同時にグェエェーって鳴きます

気づいた時には開花から数日経過していたようで、
臭いは分からなかった。

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花が萎れた後に葉が展開する。
葉の周辺がピンク色で縁取られていて、綺麗。
調べたところ、自生地は台湾。

以上。

イエロードラゴン

パフェ(サンデー?)を作ろうと果物を買いに行き、ドラゴンフルーツを手に取った。
ドラゴンらしいフォルムからは想像つかない
あっさりした味については、重々承知の上である。

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赤皮白肉種

パフェのアイスや台湾パイン(めちゃうまい)に対して、
箸休め的な優しい味でこれはこれでよい。
ドラゴンフルーツより美味い果物なら他に沢山あるが、
大きめのスーパーならコンスタントに置いてあるあたり、
結構市民権を得ているのか、一体どんな人が買っているのか。

スーパーで見かけるドラゴンフルーツといえば、赤い果皮、果肉は白か赤が主である。
パフェ後、そういや黄色は店頭で見たことないし食べたことないと思い、
検索してみると国内生産品の在庫があった。
イエロードラゴン4玉6000円。2日悩んだ末に注文した。

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高級品

サイズはこぶし小で、ドラゴンフルーツに比べて小ぶりである。
出荷の前に取り除かれているが、果皮に棘があることも違いの一つだ。

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初見では何だか分からないと思う

ドラゴンフルーツとは異なる品種である。
さて実食。
果肉はゼリー感があり、ドラゴンフルーツよりもぬめりが強い。
種子の周りの果肉は中々取れない。
黄皮白肉種は甘さが強いらしく、確かに甘かった。
樹上完熟の甘さかこの種によるところなのかという点は置いといて。

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750円 x 2

Wikipediaによれば、
イエロードラゴンとは異なる黄皮白肉種や桃肉種、
交配種として橙色皮種が作出されているらしい。
機会があれば試してみたい。

購入したお店は売り切れだった。アフィ。

以上。

焼きアーティチョーク

アーティチョークを食べたのでブログを更新します。

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今年もアブラムシがすごい

去年は蒸しとカルパッチョで食べたが、
今年は焼いてみた。

刺さると痛い萼、花弁の先端を除く。
レモン汁と塩を入れて沸騰させたお湯にで5分茹でる。

茹でたものを半分にカット。
カットしたらすぐにレモン汁を塗ると黒ずみが抑えられるが、
やらなくても死にはしない。
食感最悪の花の綿毛を取り除く。
火が通っているので幾分やりやすい。

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もう黒ずんでいる

切断面にオリーブオイルとニンニクを混ぜたものを塗布し、
塩コショウを適量ふる。
料理できない奴は適量という表現に発狂するらしいな。

オーブンで表面に焦げ目がつくまで加熱して終了。
外側を毟りながら萼の基部を食べて、
最後にハート部分を食べる。
美味しいので、もっと一般的になればいいです。

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フランス留学時にホームステイ先のお母さんに教わった味だわ

以上。

育てたらよい。アフィ。

PuyaBill

Puya mirabilisが開花した際、冷蔵保存していたBillbergiaの花粉を受粉した。
結果としては失敗だったが、供養としてここに記す。

soutyu.hatenablog.com

まぁ、最初からプヤ亜科とブロメリア亜科は無謀という気もしていたが、
ビルベルギア x プヤが作られている以上、不可能ということはない。

プヤ ミラビリスは4輪開花した。
1輪は自家受粉、3輪には冷蔵保存していたB. ‘Catherine Wilson’を掛け合わせた。
うち1輪は柱頭ではなく雌しべの途中をカットして受粉させた、花粉管とか気にして。

受粉後しばらくすると、4輪の子房がふくらみはじめた。
交配チョロいもんですわと思ったのもつかの間、
自家受粉以外の子房の成長が止まってしまった。

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明らかに自家受粉の方が実がデカく不安になる。
乾燥すると、果実がはじけて種がまき散らされてしまうので、
やや乾燥した状態で収穫。

まず、雌しべの途中に受粉させた果実は空だった。
こんなことあるんだ……。 f:id:soutyu:20201206211917j:plain

交配した種(左)と自家受粉の種(右)。 f:id:soutyu:20201206212758j:plain

よく見ると、自家受粉の種比べて交配の種は充実していない感じがして良くない。
採ってすぐ蒔いて1か月たつが、全く反応がないところを見ると、
粃だったようだ。

いつかのブロ協の総会、会長の講演で、
チランジアとラシナエアの属間交配種であるxRACINDSIA ‘La Mano Magica’作出のとき、
数粒しか種が出来なかったって話があった(気がする)。

そういうわけで、登り始めたばかりですからね、
この果てしなく長いプヤxビル坂をよ。

以上。

※追記 ダイエリアーナはラシナエアになったので、もう属間交配ではないけど、掛かりにくいという意味ではそういうことだから。

レッサーパンダと見せかけて蜂

日本ではここバナナワニ園でしか見られないニシレッサーパンダは、この暑さでぐったりしていた。

小屋の壁を素早く這う影に気づいて視線を向けると、
アシダカグモ?2匹とハチがいた。
蜘蛛が蜂を食べようとしているのかと思ったが、
しばらく見てると逆だ。蜂が蜘蛛を追いかけていた。
蜘蛛を麻痺させて幼虫の餌にするクモバチだ。

そのうち、1匹の蜘蛛がハチと共に壁から落ちた。
地面の蜘蛛は脚をひくつかせており、
毒が回っているように見えた。

蜂の下腹部はオレンジ色なので、
ツマアカクモバチTachypompilus analisかもしれない。


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以上。

属名の語源はマプチェ語

Puya mirabilisが開花した。
2017年ブロ協イベントでPuyaの種を配っている方がいて、
その時の種から育った株だ。  

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播種から3年で開花したことになる。
Puyaの中でもP. mirabilisは小型で成長が早い。
P. raimondiiでは、こうはいかないのだ。 

微かに香りがあることに気づいた、鼻を近づけて気づく程度の。
青臭さと爽やかさを感じた。

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今年開花して冷蔵保存しておいたBillbergiaの花粉を付けた1
P. mirabilisの花の大きさは、Billbergiaのそれよりも大きい。
花粉管の長さが足りない場合は、受粉しないことがあるらしく、
1輪は雌しべを子房付近で切り落として花粉を付けた。

以上。


  1. Billbergia x Puyaの属間交配種Billya ‘Alpha’は格好良いので、一度BCRで見てほしい。今回はPuya x Billbergiaではあるが。