属名の語源はマプチェ語
Puya mirabilisが開花した。
2017年ブロ協イベントでPuyaの種を配っている方がいて、
その時の種から育った株だ。
播種から3年で開花したことになる。
Puyaの中でもP. mirabilisは小型で成長が早い。
P. raimondiiでは、こうはいかないのだ。
微かに香りがあることに気づいた、鼻を近づけて気づく程度の。
青臭さと爽やかさを感じた。
今年開花して冷蔵保存しておいたBillbergiaの花粉を付けた1。
P. mirabilisの花の大きさは、Billbergiaのそれよりも大きい。
花粉管の長さが足りない場合は、受粉しないことがあるらしく、
1輪は雌しべを子房付近で切り落として花粉を付けた。
以上。
ホワイトサポテをたべた
この前、ホワイトサポテを食べた。
ミカン科カシミロア属Casimiroa edulisの果実だ。
果実はミカン的な構造(アルベド、瓤嚢、砂瓤とか)ではなく、
薄めの皮に果肉、中心に種が2~3個存在する。
常温で追熟し、果皮に皺が寄って、
アボカドのように柔らかくなったら食べごろである。
果肉は白~クリーム色で、
食感はバンレイシのように柔らかく、肉質はより滑らか、
甘味が強く酸味はほとんどない。
皮付近に若干苦みを感じる。
さわやかというか青臭いというか、
どちらにしても香りは弱い。
唐突にレビューしますけど、☆☆☆★★
果物には酸味が必要、というのは譲れないところです(申し訳ないが柿はNO)。
レモンやライムを絞るマンゴー的ムーブをやってみたのですが、
ライムを絞るとライムの香りに圧倒されて、
何喰ってんだか分からなくなる、美味しくはありますが。
香りも重要だなと気づかされました。
わざわざ取り寄せるのはアレだけど、
近所のスーパーに置いてあったらリピしちゃうかも~
以上。
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育てたらよい。アフィ。
アーティチョーク再び
去年、前回とレンチンで蒸したアーティチョークしか食べたことがなかったので、
今回は生に挑戦した。結果としてはこれが一番美味しい。
前回は握りこぶし2/3くらいの大きさだったが、
今回は握りこぶしの大きさで収穫した。
ひたすらがくを毟り、綿毛を露出させる。
苦みのある緑の部分をナイフで削りとる。
切り口はすぐに酸化して黒くなるため、
レモン汁を絞った水につけるとよいとされる。
今回は酢で代用したが、特に問題はなかったと思う。
スライス後はすぐにレモン汁とオリーブオイルをかけた。
味付けに塩コショウと粉チーズを振って完成。
薄くスライスするとソースに絡むが、
厚めに切ってポキポキと歯ごたえを楽しむのもよい。
以上。
アーティチョーク紹介ブログ
オザキの初売りに行って会員登録した際に花苗のプレゼントがあり、
面白そうだからとアーティチョークの苗を貰った。
2019年のことである。
育て方は知らないがバカでかくなることは何となく知っていたので、
半ば押し付けるように実家の庭に植えてもらった。
結果としてよく成長し蕾(=目的の可食部)も収穫できた。
去年は、収穫のタイミングがわからず
開花直前の蕾を収穫したが、筒状花と綿毛が成長しており
食べにくかった印象が強い。
今年は早めに収穫した。
株にはアブラムシがつき、がくの隙間にワラワラと潜んでいた。
しっかり洗ったはずが蒸してみると蕾の隙間から住民たちが
這い出して死んでいた。
アーティチョーク100%で育った彼らは
実質アーティチョークではあるが、極力取り除く。
メインの花托にたどり着く前に、毟ったがくの基部を食べる。
ほんの少しの基部を前歯で削ぐ。
芋や豆のようなホクホク感とほのかな苦みがある。
この苦みには、株の邪魔さ、食べるまでの手間や
可食部の少なさへの思いが反映されている気がしないでもない。
茎の髄が美味しいという記事を見たので、
一緒に電子レンジで蒸してみた。
ほのかに甘い茹ですぎたふろふき大根的なテイスト。
髄以外が無茶苦茶苦いので食べる難易度が高い。
茎はもういい。
アーティチョークに関しては、
一度ちゃんとフランス料理として食べてみたいなと思う次第である。
以上。
台北にて(4年ぶり4回目)
タピオカ屋に並ぶ時間で本場に行こうということで、行ってきた。
到着して士林夜市に行き、適当に決めたジュース屋で飲んだら不味かったので、
店選びはしっかりした方が良い。
その後、twitterでおすすめされた店で飲んだら美味しかったので、
やはりそういうことなんだなと思った。
これが60元だなんて、LCCでくれば完全に元が取れる(取れない)。
土曜まで滞在できたので、建国花市に行く。
本当に久しぶりだ。
植物検疫が厳しくなった。
日本の検疫カウンターに持ち込んでもPhytosanitary certificateがないと処分らしい。
前は検疫局まで行って発行してもらったが今回はそんな時間もない。
今回は見るだけ、と自分に言い聞かせていたところ、
空港で検疫証明書を発行してもらえるという話をきいた。
どうやら、桃園も松山でも対応してもらえるようだ。
前の努力はなんだったのか。
試しに3株だけ買ってみた。
桃園空港の動植物検疫室に向かう。
閉まっていたので壁の電話をとって片言の英語で呼び出す。
通じたのか意味の分からない電話にしびれを切らしたのかは今となっては分からないが、
検疫室のおねえさんが出てきた。
対応が冷たくて、書類を記入してる間泣きそうだった。
成田で検疫カウンターに株と証明書を提出。
検疫官に「めずらしいホヤですね」と言われて、
分かってるじゃんって思った。
以上。
面影
Tillandsia cyanea x T. lindeniiが開花した。
2017年に入手した株だ。
花はすぐ萎れてしまうが、
花序の下から1つ1つ咲くため株としての開花期間は長い。
2018年10月から2019年1月まで現在進行形で開花中である。
そういえば、
Tillandsia cyaneaの学名がWallisia cyaneaになったのは記憶に新しい。
ティランジア亜科の分類見直しによって、
いくつかの属が新設されたり統合されたり廃止されたのだ。
Tillandsia cyanea x T. lindeniiを見直し後の学名にすると、
Tillandsia cyanea → Wallisia cyanea
Tillandsia lindenii → Wallisia x duvalii
そんでもって、
Wallisia x duvaliiはW. cyanea x W. lindenianaの自然交配種とされる。
また、W. lindenianaは旧Tillandsia umbellataが変更されたというのもややこしい。
つまり、Tillandsia cyanea x T. lindeniiは、
W. lindenianaの血が1/4入ったWallisia cyaneaということになる。
Tillandsia cyanea x T. lindenii改めWallisia cyanea x (Wallisia x duvalii)は、
Wallisia cyaneaに比べて、花茎が長く、穂状花序は細長く、花の中心がやや白い気がする。
これらの特徴にW. lindenianaの面影が見えなくもなくもないもない。
以上。