アーティチョーク紹介ブログ
オザキの初売りに行って会員登録した際に花苗のプレゼントがあり、
面白そうだからとアーティチョークの苗を貰った。
2019年のことである。
育て方は知らないがバカでかくなることは何となく知っていたので、
半ば押し付けるように実家の庭に植えてもらった。
結果としてよく成長し蕾(=目的の可食部)も収穫できた。
去年は、収穫のタイミングがわからず
開花直前の蕾を収穫したが、筒状花と綿毛が成長しており
食べにくかった印象が強い。
今年は早めに収穫した。
株にはアブラムシがつき、がくの隙間にワラワラと潜んでいた。
しっかり洗ったはずが蒸してみると蕾の隙間から住民たちが
這い出して死んでいた。
アーティチョーク100%で育った彼らは
実質アーティチョークではあるが、極力取り除く。
メインの花托にたどり着く前に、毟ったがくの基部を食べる。
ほんの少しの基部を前歯で削ぐ。
芋や豆のようなホクホク感とほのかな苦みがある。
この苦みには、株の邪魔さ、食べるまでの手間や
可食部の少なさへの思いが反映されている気がしないでもない。
茎の髄が美味しいという記事を見たので、
一緒に電子レンジで蒸してみた。
ほのかに甘い茹ですぎたふろふき大根的なテイスト。
髄以外が無茶苦茶苦いので食べる難易度が高い。
茎はもういい。
アーティチョークに関しては、
一度ちゃんとフランス料理として食べてみたいなと思う次第である。
以上。
台北にて(4年ぶり4回目)
タピオカ屋に並ぶ時間で本場に行こうということで、行ってきた。
到着して士林夜市に行き、適当に決めたジュース屋で飲んだら不味かったので、
店選びはしっかりした方が良い。
その後、twitterでおすすめされた店で飲んだら美味しかったので、
やはりそういうことなんだなと思った。
これが60元だなんて、LCCでくれば完全に元が取れる(取れない)。
土曜まで滞在できたので、建国花市に行く。
本当に久しぶりだ。
植物検疫が厳しくなった。
日本の検疫カウンターに持ち込んでもPhytosanitary certificateがないと処分らしい。
前は検疫局まで行って発行してもらったが今回はそんな時間もない。
今回は見るだけ、と自分に言い聞かせていたところ、
空港で検疫証明書を発行してもらえるという話をきいた。
どうやら、桃園も松山でも対応してもらえるようだ。
前の努力はなんだったのか。
試しに3株だけ買ってみた。
桃園空港の動植物検疫室に向かう。
閉まっていたので壁の電話をとって片言の英語で呼び出す。
通じたのか意味の分からない電話にしびれを切らしたのかは今となっては分からないが、
検疫室のおねえさんが出てきた。
対応が冷たくて、書類を記入してる間泣きそうだった。
成田で検疫カウンターに株と証明書を提出。
検疫官に「めずらしいホヤですね」と言われて、
分かってるじゃんって思った。
以上。
面影
Tillandsia cyanea x T. lindeniiが開花した。
2017年に入手した株だ。
花はすぐ萎れてしまうが、
花序の下から1つ1つ咲くため株としての開花期間は長い。
2018年10月から2019年1月まで現在進行形で開花中である。
そういえば、
Tillandsia cyaneaの学名がWallisia cyaneaになったのは記憶に新しい。
ティランジア亜科の分類見直しによって、
いくつかの属が新設されたり統合されたり廃止されたのだ。
Tillandsia cyanea x T. lindeniiを見直し後の学名にすると、
Tillandsia cyanea → Wallisia cyanea
Tillandsia lindenii → Wallisia x duvalii
そんでもって、
Wallisia x duvaliiはW. cyanea x W. lindenianaの自然交配種とされる。
また、W. lindenianaは旧Tillandsia umbellataが変更されたというのもややこしい。
つまり、Tillandsia cyanea x T. lindeniiは、
W. lindenianaの血が1/4入ったWallisia cyaneaということになる。
Tillandsia cyanea x T. lindenii改めWallisia cyanea x (Wallisia x duvalii)は、
Wallisia cyaneaに比べて、花茎が長く、穂状花序は細長く、花の中心がやや白い気がする。
これらの特徴にW. lindenianaの面影が見えなくもなくもないもない。
以上。
2019年1記事目
あけました
新年ということでリプサリスです。めでたい。
先日のR. prismaticaに続いて、R. ewaldianaも開花した。
うちでは初開花だ。
花の直径は2cm弱、
先日開花したR. prismaticaと比べて花弁が大きく目立つ。
果実はピンクになるらしく是非見てみたい。
ただ、今まで開花した花の雄しべには花粉が全く確認できないので
望みは薄いかもしれない。
種小名はErnst Ewaldさんへの献名。
以下メモ
W.Barthlott & N.P.Taylor(1995)1によれば、
R. ewaldianaはR.mesembryanthemoidesと合わせて、
Rhipsalis亜属のMesembryanthemoides groupに区分されている。
近年のDNAとかのアレ2では、
R. ewaldianaはPhyllarthrorhipsalis亜属に分類され、
R. goebelianeに近縁とされている。
R. mesembryanthemoidesとは似つかないが、
R. micranthaやR. goebelianaみたいな扁平状かといわれると
何だかそこまでではないようにも思えて難しい。
以上。
-
W.Barthlott & N.P.Taylor. (1995). Notes towards a Monogragh of Rhipsalideae (Cactaceae). Bradleya, 13:43-80.↩
-
Korotkova, Nadja & Borsch, Thomas & Quandt, Dietmar & Taylor, Nigel & Müller, Kai & Barthlott, Wilhelm. (2011). What does it take to resolve relationship and to identify species with molecular markers? An example from the epiphytic Rhipsalideae (Cactaceae). American journal of botany. 98. 1549-72.↩
プリ柳というボツ案はあったのだろうか
Rhipsalis teres f. prismatica いわゆる須磨柳が開花していた。
和名の須磨柳は、プリスマチカからきているのだろうか。
調べてもよくわからなかった。
長枝の断面は円形でアレオーレは極めて少ない。
一方、短枝の断面は4角でアレオーレが密集している。
花弁は透明感のある薄い黄色。
果実は何色だろう。
以上。