草生やす

育てていたりいなかったりする草のことについて書いたり書かなかったり。

面影

Tillandsia cyanea x T. lindeniiが開花した。
2017年に入手した株だ。

f:id:soutyu:20190114223407j:plain 花はすぐ萎れてしまうが、
花序の下から1つ1つ咲くため株としての開花期間は長い。
2018年10月から2019年1月まで現在進行形で開花中である。

そういえば、
Tillandsia cyaneaの学名がWallisia cyaneaになったのは記憶に新しい。
ティランジア亜科の分類見直しによって、
いくつかの属が新設されたり統合されたり廃止されたのだ。

Tillandsia cyanea x T. lindeniiを見直し後の学名にすると、
Tillandsia cyaneaWallisia cyanea
Tillandsia lindeniiWallisia x duvalii

そんでもって、
Wallisia x duvaliiW. cyanea x W. lindenianaの自然交配種とされる。

また、W. lindenianaは旧Tillandsia umbellataが変更されたというのもややこしい。
つまり、Tillandsia cyanea x T. lindeniiは、
W. lindenianaの血が1/4入ったWallisia cyaneaということになる。

Tillandsia cyanea x T. lindenii改めWallisia cyanea x (Wallisia x duvalii)は、
Wallisia cyaneaに比べて、花茎が長く、穂状花序は細長く、花の中心がやや白い気がする。
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これらの特徴にW. lindenianaの面影が見えなくもなくもないもない。

以上。

2019年1記事目

あけました

新年ということでリプサリスです。めでたい。
先日のR. prismaticaに続いて、R. ewaldianaも開花した。
うちでは初開花だ。

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Rhipsalis ewaldiana

花の直径は2cm弱、
先日開花したR. prismaticaと比べて花弁が大きく目立つ。

果実はピンクになるらしく是非見てみたい。
ただ、今まで開花した花の雄しべには花粉が全く確認できないので
望みは薄いかもしれない。

種小名はErnst Ewaldさんへの献名。

以下メモ

W.Barthlott & N.P.Taylor(1995)1によれば、
R. ewaldianaR.mesembryanthemoidesと合わせて、
Rhipsalis亜属のMesembryanthemoides groupに区分されている。

近年のDNAとかのアレ2では、
R. ewaldianaはPhyllarthrorhipsalis亜属に分類され、
R. goebelianeに近縁とされている。

R. mesembryanthemoidesとは似つかないが、
R. micranthaR. goebelianaみたいな扁平状かといわれると
何だかそこまでではないようにも思えて難しい。

以上。


  1. W.Barthlott & N.P.Taylor. (1995). Notes towards a Monogragh of Rhipsalideae (Cactaceae). Bradleya, 13:43-80.

  2. Korotkova, Nadja & Borsch, Thomas & Quandt, Dietmar & Taylor, Nigel & Müller, Kai & Barthlott, Wilhelm. (2011). What does it take to resolve relationship and to identify species with molecular markers? An example from the epiphytic Rhipsalideae (Cactaceae). American journal of botany. 98. 1549-72.

ころころ

往年の名機 ExpertMouse5 が現役だった。
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現行のトラボはセラミック・人工ルビー支持の光学式ばかりなので、
ベアリング式を触るチャンスはあまりない。

ベアリング式を試したい人は「大町ダム情報館」へ。
ダムカードももらえるし。

おまけ

f:id:soutyu:20181215005121j:plain 上野の「国立科学博物館」の展示に
TRACKMAN MARBLEが使われていた。

以上。

プリ柳というボツ案はあったのだろうか

Rhipsalis teres f. prismatica いわゆる須磨柳が開花していた。
和名の須磨柳は、プリスマチカからきているのだろうか。
調べてもよくわからなかった。

長枝の断面は円形でアレオーレは極めて少ない。
一方、短枝の断面は4角でアレオーレが密集している。

花弁は透明感のある薄い黄色。
果実は何色だろう。
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以上。

雑記

最近のことなどメモっておく。

キーボード関連

イベント

Tokyo Mechanical Keyboard Meetup Vol.5に参加したり、
自作キーボードもくもく会 #2に参加した。
もくもく会でスムースエイド塗ったALPSピンク軸で何か作りたい。

もくもく会でALPSオレンジ軸を持ってきている人がいたので、
話しかけたら1つ貰ってしまった。ありがとうございました。 f:id:soutyu:20180930203227j:plain

トラックボール自作への道

トラックボールを自作しようとして、集めた部品を放置している。
- ボールマウス
- シャフト
- ベアリング
- promicro

GrabBagを買った

ようやくpimpmykeyboardのGrabBagを購入できた。
とりあえずErgoDoxをvomitした。
キートップの形状的には満足したけど、色はまだ改善したい。
NyquistもMiami Dolchテイストなvomitできて良かった。
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もくもく会での取引の様子。
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草など

T. ionantha "Fuego"

ここ数年冬に咲いていたけど、夏に咲いた。
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T. stricta

リオデジャネイロでの採取株。
花が特別凄いとかそういうのは特にないが、現地株はロマンがある。
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テングタケ

散歩中に見つけた。
美味しいらしいですね、毒だけど。
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以上。

らぶらぶびーん

ここ数年、食用目的でマメ科を育てている。
あまり肥料やらなくても沢山とれるし、病害虫にもまぁまぁ強いので1

去年はスナップエンドウ、サラダソラマメ、黄色インゲン、シカクマメ。
今年の春先には去年に続いてスナップエンドウ
これからの季節はシカクマメとフジマメだ。

シカクマメは、花が咲いたもののまだ実はなっていない。 去年の記事でも見てほしい。

soutyu.hatenablog.com

soutyu.hatenablog.com

さて。本題。
暑さが落ち着いてきたからか、フジマメもようやく花と実をつけ始めた。
学名はLablab purpureus
アフリカ原産、熱帯地域で広く栽培されている。
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それほど知られていないが/皆さんがご存知の通り、
マメの仲間は毒を持っており2、これもレクチンや青酸配糖体を含むので、
完熟果の多食は控えるべき、だそう。

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今回は若い莢を湯掻いて食べる予定。
以上。

育てたらよい。アフィ。


  1. スナップエンドウうどんこ病で真っ白になったが。

  2. 白いんげん嘔吐ダイエット方法は記憶に新しい。

酷暑のせい

開花が失敗すると悲しいのは当たり前だが、
とりわけチランジアだと少なくとも次の開花は1年以上先だし、
普段の容姿がお野菜みたいなやつだと猶更悲しい。

今回失敗したのはこれだ!

f:id:soutyu:20180813213023j:plain Racinaea hamaleana

原因は、7月後半の高温だろう。
水敷いて素焼き鉢の気化熱を期待したが、それ以上の暑さだった。
花序は伸びきったものの、ブラクトが萎れ始めて蕾がカラカラになってしまった。
1輪は咲いたようだが、帰宅したら萎れていた。悲しい。

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開花直前の蕾、綺麗な紫だったのだろう。

f:id:soutyu:20180813213756j:plain 今年の東京ドームらん展でエクアドルの業者から購入した。
エクアドルの株は暑さに弱い印象があったので躊躇したが、
タグにclimate: intermediateと記載されていたので、挑戦したというわけ。
案の定、開花はダメだったね。

幸いなことに子株が出ている。
枯れなかっただけ良しとして、また再挑戦だ。
以上。

※冒頭チランジアといったが、
最近ラシナエアに再分類されたのだ。