草生やす

育てていたりいなかったりする草のことについて書いたり書かなかったり。

パッとしない3

パッしなかった作物シリーズ、最終章キュウリメロンについて書く。
 
キュウリメロン Melothria scabra
初夏に国内業者に注文したが、検疫で色々あったようで
届くまでにかなり時間がかかった。これで蒔くのが少し遅れてしまった。
種まき後はすぐに発芽し、発芽率はよかった。
蔓を伸ばし始めてからはコンテナで行燈仕立てにした。
 
他のウリ科よろしく、雌雄同株で雌雄異花である。やたら小さい。

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最初は雄花をちぎって人工授粉していたが、
細かいし虫も花に飛んでくるので途中からやめた。
やめた後も実がなっていたので虫がいればやらなくてよい、面倒だ。
 
膨らみかけ。

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収穫間際。

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ハーヴェスト。

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切断。

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味に関しては、ちょっと期待しすぎたというか。
確かに酸味はあるがライム風味というよりは酸っぱいキュウリ風味。
コリっとした歯ごたえは楽しいが、皮が口に残る。
 
ただ、キュウリメロンとして楽しめば楽しい。
甘いキュウリが食べたければ蜂蜜でもかければよい。

cookpad.com  つくれぽが0でかわいそう。

 

6~7個収穫した後、
8月の本格的な暑さ以降はほとんど実をつけなくなってしまった。
ピクルスにするという方法もあるらしいので、
来年もスペースが取れれば蒔こうか。
 
以上。

パッとしない2

ヒマ、エアーポテト、メロンキュウリ。
今年育てていた植物だ。今回はエアーポテトについて書く。

エアーポテト Dioscorea bulbifera
何首烏芋(カシュウイモ)というらしい。何首烏って何。
拳サイズのむかごをつけるヤマノイモの仲間である。
多肉好きだと属名でピンとくるはず。
5つ、むかごを手に入れたのであちこちに植えたところ、
庭に地植えしたものが一番調子が良く、いくつかのむかごが成った。

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病気や虫はほぼつかず、育てるのは非常に簡単な植物だ。

収穫したむかごは下茹でした皮をむき、衣をつけて揚げた。
やや粘り気をもったジャガイモといった食感であり、
かすかにえぐみを感じるが、それほど気にはならない。
正直美味くはないが、食べられなくはない。
調理方法については色々試す必要がある。

来年は蔓の誘引や施肥を考えて、もう少し大きいむかごを収穫したい。

※何首烏はツルドクダミ漢方薬としての名。ちなみにツルドクダミドクダミではない。

どれもパッとしなかった

ヒマ、エアーポテト、メロンキュウリ。
今年育てていた植物だ。今回はヒマについて書く。

ヒマ Ricinus communis 'New Zealand Purple'
New Zealand Purpleという品種は光沢をもった紫の葉がかっちょいー。

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最近、寒くなってきたがまだ枯れていない。
花は少し咲いたものの実はつけずに終わりそうだ。蒔いた時期が遅かったのだろうか。
毒を持つわりにバッタの食害を受けたりもした。

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以前、小石川で地植えの株が結実していた。関東でもいけるはずだ。

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これは今年バヌアツで見た株。

続く。

hyb

そろそろ屋内に取り込もうか悩む気温になってきた今日この頃、
可愛らしい花が一輪咲いたのでブログ書きます。

Tillandsia crocataの交配種?f:id:soutyu:20161016220145j:plainこれは開花当日の朝。
花弁がまだ開いていない。

f:id:soutyu:20161016220231j:plain七分咲きといったところか。オレンジ色に紫の細かなドット※1が入っている。
翌日は満開となりより明るい黄色になった。写真はない。
この株は買った年に寒さで成長点が1つにしてしまい、
そこから立て直せたので嬉しい。

クロカータの血か、香りもよい。
葉の感じからもう片方の親はT.usuneoidesではないかと思う※2。 

 

※1: Diaphoranthemaもドットが入っているものが多いが、crocataはPhytarrhizaだ。
※2: tristisのときも書いたけど‘Old Man's Gold’に似てる。

 

以上。

キャビア

ネオレゲリアが開花した。
いくつか育ててきたが、タンクブロメリアを開花させたのは初めてだ。

Neoregelia 'Caviar'

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2015年に台湾で買うてきた株だ。

 

soutyu.hatenablog.com

強めの紫の斑が素敵(今はそうでもない)。
花は開花して1日で萎れるが、次々と数日間は咲く。

別の株が咲いていれば交配したかったね。

以上。

土砂流出後の渓流には死んだサワガニを見かける

タイトルが今日の気づきです。

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カニだけだと寂しいので。

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キツネノエフデ Mutinus bambusinus  スッポンタケ科
先っちょが臭い。
キツネノロウソク激似ですが、
先っちょと茎がはっきり分かれていないのでキツネノエフデと判断できる、多分。
属名のMutinusは男根の神?(ローマ神話)から来てるそうな。
余談ですが、スッポンタケ属の属名もPhallusで男根そのものなので、どうかと思う。
 
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サンコタケ Pseudocolus schellenbergiae アカカゴタケ科
3本の何かに囲まれた内側が臭い。
キツネノエフデもそうですが、胞子入りの粘液「グレバ」が臭い。
急いでいたのでどっちも嗅がなかった。今となってはちょっと嗅ぎたい。
 
以上。

ビンロウよりは明確に効いた

kavaの話をする。
 
先日、南太平洋シェパード諸島の火山島上に位置する共和制国家に行く機会があり、
地球の歩き方を読み込んでいるとkavaという向精神作用ドリンクの記述が目に留まった。
 
kavaはコショウ科の仲間 Piper methysticum ※1の根を
乾燥、粉末にして水に溶かしたものだ。
昔は祭事や儀礼に飲用したようだが、近年は嗜好品として親しまれている。
 
タクシー運転手の数人にkavaについて聞いてみたところ、
毎日飲用する人や週末のみ楽しむ人等色々だったが、
皆アルコールよりも良いと答えていたのは興味深い。
酒はハイになるが、kavaはリラックスできるとのこと。
 
宿の息子に頼んでkava barに連れて行ってもらう。
素人一人で乗り込むのは結構勇気がいる雰囲気だ、とにかく暗い※2。
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泥水だ。これで100vt。
味は漢方薬っぽく全く飲めないというわけではない。
一気に飲むことが作法と言われたが、
腹いっぱい食べた夕食と若干の緊張で気持ち悪くなり、
ちびちび40vt分くらい飲んだところで捨てた。
 
飲んでいる最中から舌と唇がしびれて感覚が無くなってくる。
歯医者で塗布麻酔を受けた時のような感じだ。
案内してくれた彼にキマってきたと伝えたところ、
座って待ってろと言われ、ぼーっと南十字星を見ていた。
確かにリラックスできるような気がした、
40vt分しか飲んでないので雰囲気によるところもあったかもしれないが。
彼の話では、6杯飲んだ時はぶっ倒れたそうだ。また、二日酔いもあるらしい。
 
座っていると彼がタロイモタルトとバナナケーキを買ってきてくれた。
軽食をつまみながらリラックスし、何度もkavaを飲むのが嗜みらしい。
kavaの味がこれらの食べ物と合うわけではない。
 
今回は1杯で引き上げた。その日はぐっすりと眠ることができた、気がする。
唯一の心残りは、Piper methysticumの苗を見られなかったことだ。
 
 以上。
※1:種小名 methysticum のmethysticはintoxicatingの古い言葉。
※2:evernoteの写真編集使った、ブロガーっぽい。